【社長向け】1分コラム
【社長向け】1分コラム
作成日:2021/02/01
ワクワクすること



A氏は、来年で定年退職となります。複数の会社の執行役員、現在は大手町にある上場企業の常務取締役、要職を歴任してきた方です。10年ほど前、地元大手の小売・流通業企業からオファーを頂きました。未経験・未知の分野だったのですが「ハイ、よろこんで。」即答いたしました。「流通業界なんて、経験もないし、さて、どうしようか。」と考えていたところ、A氏が「俺の会社を見に来いよ。」と助け船を出してくれました。私が「困っている」と共通の古い友人が連絡してくれたのです。最高のタイミングでご縁をいただきました。私にとって恩人のようなA氏ですが、先日、悩みを聞きました。


  A氏は、定年退職後の事を考えると、「自分の人生がとてもつまらない人生だった様に感じるんだ。」。「運よく上司に恵まれ、上場企業の役員にはなれた。けれど、何か成し遂げたっていう自信は無い、もっと優れた企業はいくらでもある。」。「子供たちとの時間もある程度持てたし、まあまあ悪くない親だったとは思う。しかし子供たちへ誇れる自信もない。」定年退職後にやりたいことも思いつかない。いや、やりたいことが無い。」まるで自分探しをこじらせた、新人社員のような表情です。


私 :Aさん「何かトキメク、ワクワクするような事ってないのですか?」

A氏:「思いつかないんだよ。」

私 :「昔やってみたかった事ってなかったですか?」「何か無理だと考えて、あきらめたことってないですか?」

A氏:「・・・・・・・」。

 

 先月号で、“私は「自分の仕事を通じて」、自分の大切にしている価値観をすべて満たそうと考えています。”と申し上げました。賛否両論いただきました。しかしこれは、私の考えです。他人からの承認などは求めてはいません。なぜなら、その対価を私は、十分に払っているからです。自らの価値観を満たすために、“健康など気にせず、馬車馬の様に働き、寝食も忘れて学び、家族もほっといて仕事に出かけました、何の躊躇もなく他人の批判など気にせず戦って来たからです。”


 仮に、人生を4つのファクターに分けます。@「家族」、A「価値観」、B「仕事」、C「健康」。だとします。私は、B「仕事」と「価値観」を満たすために、「家族」と「健康」を犠牲にして自身の価値観満たす事を手に入れのです。

 

一番大きな敵は、「自分自身」です。何をするにも、「経験がないよ、流通業なんてやった事もないし、もっと小さい会社を担当してからじゃないと無理!」と必ず内なる完璧主義者が批評を始めます。しかしとりあえず「キラキラしている。」「ワクワクする。」と感じたらGOです。走りながら考え、実力をつけていけばよいと思います。「できない理由を探す、他人や環境のせいにする」、「やらない選択をしているのは自分」このことに気づけば、「他からの承認」などは不要です。すべての判断は、自分の責任です。ポストが赤い事すら自分の責任です。他人や環境の責任などではないと覚悟を決めるだけです。

 

 釈迦は「人生で確かな事は、一つだけ。いつか死ぬことだ。」とも言っています。つまり「死」以外は何も決まっていない、何とかなるという事です。(?)もちろん対価(犠牲)を払う必要はあります。対価(犠牲)を払わないフリーランチなどないのです。


A氏は去年の夏、若い頃やりたかったけれど、あきらめていたヨットを始めたそうです。コロナ禍であることや、危険だからと家族に反対されながらも、始めたそうです。今は伊豆の海を楽しんでると、神奈川県三崎から素敵な絵葉書を頂きました。

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