今年に入り槇原敬之、沢尻エリカが麻薬・違法ドラッグで逮捕されました。槇原敬之は2度目の逮捕、沢尻エリカは10年以上麻薬を常習していたとの事。酒井法子、ASUKA、ピエール瀧、と枚挙にいとまがない状態です。芸能人だけでなく平成20年〜平成29年の違法麻薬検挙数は1万4千人前後が続いています。
私たちは現在、「中毒性のある物事」に囲まれて生活しています。打合せ中に「ピーン」と相手スマホに通知音が着信し。わずか一時間の内に5回、6回とスマホを取り上げる姿は珍しくありません。
株価チェック、アマゾンからのお勧め商品、YouTubeのリコメンド動画、Huluストリーミング動画のビンジ・ウオッチング、瞑想、ランニング、筋トレ、タニタの体重計、万歩計による数値管理etc.どれもこれも、私の日常となっている中毒性のある習慣です。
「覚せい剤」を使用しなくとも、私の日常は、こんなにも「中毒性の高い行動」を行っている様に感じます。
朝5時に、スマホを取り上げ、株価、天気、スケジュール、その他もろも週40時間だらだらスマホ使用。朝の瞑想、週5時間。audible週10時間の車通勤。週20時間ネットサーフィン。サウナ週5回10時間、休日は、ネットフリックスNetFlixでゲーム・オブ・スローンズを10時間ワンシーズン一気見、自転車3時間、筋トレ週6時間。仕事以外の起きている時間、一日8時間、週240時間の約半分の104時間はいわゆる「行動依存的」な生活を送っています。
サウナ、筋トレ、自転車、瞑想。とっても爽快で気持ちがよく、自分を向上させてくれる体験。カゼで体調が悪くても、筋トレ、サウナに行ってしまうほどの中毒性。休んでしまう事を許さない中毒性です。ストリーミング動画のワンシーズンを一気に見てしまった後の達成感とそのあとに感じる虚無感。
「麻薬」ではないけれども、中毒性のある魅力的な行動、体験、達成感があふれている事を改めて考える時期なのだと思います。そして、私たちは、その魅力的な提案や行動を促す企業の意図、メッセージを理解しなければなりません。
私達は、オンラインゲームにはまっている子供に対しては、すぐに注意し辞めさせる事が簡単にできると考えている。しかし、実は自分自身が、企業の罠にうまくからめとられている事には気づかず依存的な行動を毎日行っているのです。子供のゲームを注意する前に、自身の日常生活を再点検してみてはどうでしょうか。