「同一労働同一賃金」、「ジョブ型雇用制度」、「テレワーク」、「評価制度」など各企業の対応が新聞紙上をにぎわしています。
当事務所では、昨年から事務所通信等で情報発信してまいりました。
各会社の経営思想で対応が大きく分かれているところです。
まだ間に合います、出来る限り早めのご相談をお勧めいたします。
法改正、税法改正、労働法改正、最低賃金変更、市場環境変化……。
経営者は毎日、毎時間、変化に対応するための判断、決断を求められています。
人間の脳は、「判断、決断する」ことに膨大なエネルギーを使います。
ホモサピエンスは、約20万年前に誕生し狩猟生活を続けてきました。
農耕生活はわずか数千年前です。
狩猟生活は不安定な食糧獲得の生活の中で、できる限りエネルギーを節約することがデフォルトとなりました。
生存戦略として、大きなエネルギーを使わないように「判断しない、決断しない」省エネモード運転を選ぶような身体になったのです。
「同一労働、同一賃金」については、まだ多くの中小企業は判断、決断していない状況です。
「仲間の会社がまだやっていない。他社がやってから考える」。今回も省エネモードが働いているようです。
人間は、見たいものしか見ない。知りたいことしか入ってこない。
人間は、1秒間に4000億ビットの情報を受け取っています。
4000億ビットは50GB。インターネットで、WEBページ16万ページの情報が1秒間毎に脳に送られてきます。
しかし省エネモードのため、普段の脳の処理能力は2000ビット(=250バイト=0.25KB)程度に制限され、99%の情報を捨てています。
エネルギーを消費しない「都合の良い情報」を選んで処理するようにできているのです。
必要な情報だけを抽出してインプットする脳の機能はRASシステム(Reticular Activating System)網様体賦活系(もうようたいふかつけい)と呼ばれています。
「決断、判断しないように、平凡な情報」を選んで処理しています。
つまり「面倒そうだな」と感じる物事は脳が「見ないようにしている」のです。
その一方で、意識することで「意識的選択」する性質も持っています。
他の言い方をすると、意識的に関心を持つことで、興味・関心のある情報を引き寄せるのです。
心理学でいうところの「カラーバス効果」です。
今日のラッキーカラーは「赤」と意識した人は、一日中「赤」色の事柄を見つけることになるのです。
人は、自分の見たいものを選択して見るのです。
脳を怠けさせている限りは、目標達成や成功はおぼつかないものとなります。
逆に「成功や目標達成」を強く意識することで、「成功や目標達成」を引き寄せるのです。
ナポレオンヒル「引き寄せの法則」、ロンダ・バーン「ザ・シークレット』」The Secret)など様々な本が出ていますが、すべてはこのような脳の特性で説明されています。
現代社会においては「怠け者の脳」に明るい未来を引き寄せる力はありません。
「意識的選択」をすることで、「怠ける脳」を意識的に怠けさせない努力が成功のキーとなる事が脳科学的にも説明ができます。
もし、「面倒くさそう」と感じられましたら、まずは当事務所ご相談ください。
できうる限りみなさんが「省エネ運転」でも対応できそうな解決案を一緒に考えてまいります。