「パパさん、成績表もらってきた」
年に2回だけ、私と息子が、神様の部屋(我が家では、神棚のある和室をそう呼んでます)で正座で対面する時間を持ちます。
成績の絶対的な点数は全く気にしていません。良いところだけを褒めるようにしています。できるだけ厳かに。
高校進学も大学も、本人の自由で良いと考えています。
「そんな無責任な」と思われる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、私自身、進学校、6大学、大手上場企業と進んできて実感したことはひとつです。
「良い高校、良い大学、良い企業に就職しても競争が激しくなるばかり」。
原因は「平凡」だからです。
もちろんそれまでに、費やした努力(忍耐、時間、コスト等)はすべてが人生の宝となっています。
しかし、今振り返り、やり直すとしたら全く別のルートを戦略的に進むと思います。
例えば、良い学校を出て、上場企業に就職するというルートに乗っている人数だけで、約1881万人。
(平成27年労働力調査)
労働力人口6817万人の27.6%。
地元の進学校をでて、有名大学をでて、一流企業に入社しても、約1,900万人の同じような属性の人たちと競争しなければならないのです。
このような全体の4分の一以上を占める属性は「平凡」以外の何物でもありません。
さらに、成功度合いを仮に「報酬」に置き換えるとすると年収1,000万円以上を得ている人は、給与所得者のわずか5.0%です。
特に上場企業では、優秀な人が沢山いる訳ですから、「普通の優秀さ」では埋もれてしまいます。
つまりレッドオーシャンでは、「普通の優秀さ」は、「平凡」な結果となってしまうのです。
逆に、優秀な人材が集まらない会社、業界であれば、「普通の優秀さ」であっても競合がいないわけですから、突出した結果を得やすくなるといえます。
6月25日は、3月決算会社の株主総会集中日となっています。
毎年この時期になると、株主総会があるとワクワクした気分が続きます。
なぜなら、株主総会は、経営陣にとって成績時発表の日なのです。
そして、私にとっても、「平凡さ」を生かせるフィールドとして一年を振り返ることができる日となっています。
そして、競合のいないブルーオーシャンで仕事を行う事は、人生の自己決定権を持ち人生の満足感を得る最良の方法であると考えています。
もちろん人生はトレードオフ。
何かを得るためには、何かを捨てなければならないことを覚悟する必要があります。