Freee株式会社で打合せをしてきました。
職場? カフェ? 遊び場? 五反田駅から目黒駅方面に歩いて3分ほどのところに本社があります。
9階まで上がるとガラス張りの40坪ほどの空間が広がっています。
しかしあるのは、フリーフード、フリードリンクのバーカウンターとカフェテーブル。
隅の方に、卓球台と筋トレ用のジムマシン、フリーウェイトダンベル。
ミッフィーが置かれた畳6帖スペース。
15人ほどがラテを飲みながら、個別のテーブルに陣取ってラップトップで静かに作業しています。
ほとんど駅前の電源カフェに集う人たちにしか見えません。
ご存知の通り、Freeeは創業7年目のIT企業です。
製品などに様々な批判もありますが、「先例を作り、未来を創る」という「志」が私のお気に入りです。
とにかく理想から考えて、実現していこうとする考え方に強く共感しています。
Freeeの志にひかれて、業務システムとして採用検討をするために3か月ほど前からコンタクトしています。
(現在はFreeeで、別会社を設立し、経理、労務システムを導入しました)
Freeeの担当者たちは28歳、29歳。二人ともFreeeに転職してからわずか1年。
しかし、倍も歳が違う私とでも、実に気持ちよく仕事をしてくれます。
「彼ら」はなぜこんなに違うのだろうか。
現在の機能からは困難そうな機能追加などの相談をしても、価値をわかってくれれば必ず前向きな取り組みをしてくれるのです。
今までお会いしてきた会社の担当者の答えは「現在は、リソース不足(時間や人手など)ですからから無理です」とまずは否定から、できない理由付けをすることがほとんどでした。
毎月20万円のフィーを払っている船井総研のコンサルタントですら、自分たちの「押し商品」、「押し提案」以外はリソース不足、「社内に対応できる人材がいない」とお茶を濁すようになってきました。
以前は真摯に向き合ってくれていたのに残念です。
Freeeの彼らに「なぜそんなに前向きに取り組んでくれるの」と質問してみました。
「僕らは、価値のあることをしている。世界のスモールビジネスに力を与える仕事をしているからです。世界が変わ
る仕事です。だからマジで価値あることなら挑戦してゆくつもりです。Freeeに入社したのも挑戦だったんです」と
教えてくれました。
彼らはお給料の為に働く以上に「ミッション」の為に働いているのだと答えてくれました。
これからの働き方改革は、「志」。
私たちがやっているスモールビジネスは、経営者のパッション(情熱)であり、自身のミッションでもあり、「志」でもあります。
なぜならスモールビジネスを経営することは最高の自己表現だからです。
自らのアイディアを、自らの判断と責任で、スピード感をもって実行していく。
理想をベースに仕事をすることが私の幸せです。
「彼ら」が一般の労働者と異なる点は、仕事を「自己表現」として愛し、理想の実現に没頭している一点です。
労働者でありながら、ビジネス経営者と同じ動機をもって働いている。
これが「彼ら」を活き活きとさせ、一緒にいて心地よく感じさせてくれる要因であると納得いたしました。
経営者は理想から物事を発想する。
現在のリソースやスキルにとらわれず挑戦、解決していくことに価値があることを知っている。
そして、大きな価値を生み出すには大きなトレードオフがあり、大きなリスクテイクが必要であることも知っている。
本当の「働き方改革」は「生き方改革」ではないでしょうか。
プライベートと仕事を分けるのではなく、どの様に「自らの人生」を自己表現してゆくのかが重要になると考えています。
仕事と私生活を分けるという発想自体がナンセンスではないでしょうか。