作成日:2017/08/01
グローバルに乗ってはいけない理由
仕事柄、比較的大きな会社の社長さんとお話する機会が増えました。
大きいと言っても、田舎ですから売上100億円位までの規模です。
いわゆる地元の大会社、名士と言われる方々です。
ビジネスの話となると、半分以上の社長さんは、世界との競合、グローバルビジネスの話をされます。
私はグローバルな競合を目指しているこの地元の大企業は、10年後には半分以上無くなっているか、吸収合併されていると思います。
なぜかというと、100億規模の会社は、田舎の名士ではありますが、世界から(いや日本国内でも)みると「ほこり」、いやはっきり言って「ちり」のような存在(規模)です。
その規模感がわかっていないので、大企業がとる、戦略をそのまま真似してしまうのです。
(時価総額ランキングで上位50社に入る日本企業はトヨタだけです。もちろん、国内市場から海外市場を目指したビジネスモデルは発展してゆくでしょう)
例えば、セブンイレブンが打ち出している「オムニチャネル」。
あらゆるメディアで顧客との接点(チャネル)を作り、購入の経路を意識させない販売戦略。
難しそうですが、実店舗、EC販売、TV、ラジオ、インターネット、紙媒体など、顧客を取り巻く販売チャネルを包括してしまうような小売業態を意味しています。
セブンイレブンの形態を、中小零細が真似してもインフラの規模感、投資規模が違いすぎて難しいのです。
売り上げ100億円規模の企業は、極論すると、全く反対の戦略を取るべきなのです。
大企業は、グローバル、デジタル、競合多数という市場で戦っています。
それに乗ってはダメなのです、負けてしまうからです。
中小零細企業は、国内、アナログ、競合が無い市場で勝負すべきなのです。理由は、次号に。