作成日:2017/05/01
キーエンス
東洋経済が上場企業(約3,200社)の生涯賃金ランキングを発表していました。
平均は2億1,765万円、トップ企業はキーエンスで6億7,323万円と平均の約3倍でした。
日本全体のサラリーマン平均年収より、年間約100万円高い結果となっています。
なぜこのような高い給与となっているのか。キーエンスは、センサー・測定器等の製造販売の会社です。
他の会社と大きく異なる点は、「生産性の高さ」です。社員の約7割は営業職かつ専門職でもあります。
社員一人一人が生み出す、付加価値(利益)によって評価されます。
日本の企業でありながら、欧米型のアウトプット(付加価値、利益)によって評価されています。
社員はGPS端末によって顧客滞在時間、接触頻度、受注額などを元に分、時間、日、月単位で生み出した付加価値を計算され、その結果で査定されます。
創業以来、キーエンスの存在意義は「付加価値の創造」であると山本社長は断言しています。
「付加価値を生み出す」従業員を評価する価値観は非常に明確です。
高い生産性が高評価となるため、長時間労働は評価されません。
生産性を高める為に、従業員は、業務の最適化と自らの能力向上が自ずと求められます。
本来、企業という組織は「利益を最大化する事を追求する組織」です。
「仕事の知識、技能は会社で教えてもらう、育ててもらう」が当たり前の組織から、自立的に専門性を高める、生産性で評価される、「当り前」の組織つくりが、これからの良い会社のひとつの解であると思います。