2023年日本はドイツにGDPを抜かれて世界第4位になった。
「欧米に比べて30年間経済成長がなく、貧しい国になった」
「円安なのは日本の国力が凋落しているから」という論調のニュースをよく耳にする今日この頃。
整備された道路、美しい街路樹。快適な通勤、通学。
冷暖房完備の快適な住居に住み、必要な品物はいつでもスーパーやコンビニで気持ちよく買い物ができ、なんなら布団の中でAmazonをポチッととすれば、翌日には家まで届けてくれる。
マスコミは言う。
「日本が貧しくなって、欧米、なんなら韓国、中国の後塵を拝し、経済凋落している」。
本当かいな。目を開けろ、どこを見ているんだ? このボケカス。と言いたくなる。
1920年の世界人口は18.6億人、約100年後の現在は4.3倍の81億人となった。
しかし世界人口が80億人を突破した2022年に、中国は人口減少に転じた、日本は言わずもがなで、世界人口は2080年に108億人をピークに減少に転じていく。(出典:国連広報センター「国連人口推計2022年版」)
地球の資源規模から割り出される適正人口は20億人〜30億人と言われ、長期的に適正人口に収斂されていくと考えられている。(出典:NGO フットプリントネットワーク、https://www.footprintnetwork.org/)
岸〇政権は、「資産所得倍増プラン」を打ち上げ、「貯蓄から投資への流れを推し進める」と年初挨拶で国民に訴えかけた。
NISA、iDeCo、非課税枠増大など株式投資元年らしい。
とにかく「お金」にフォーカスし、金融リテラシーを高め国民全員が投資を行い「株価が上がればみんなハッピー」みたいな雰囲気を匂わせている。
あまりのトンチキさ加減に驚いた。
岸〇首相の顔を見るたびに、昔のアメリカTVドラマ「V」を思いだすのは私だけではないだろう。
地球侵略に来た爬虫類みたいな宇宙人が首相の中に入っているのではないだろうかと想像してしまう。
人口減少の一番の問題はそもそもお金の価値がなくなってくることだ。
お金の先には働く人がいる。コンビニで「おにぎり」を買う。
その行為の先には農家、海苔漁師、食品メーカー、物流ドライバーなど、たくさんの人たちの仕事がある。
おにぎりの購入=「働く人の仕事」にお金を払っているのだ。
そしてその「お金」が働く人のお給料になる。
あなたが3億円の金融資産を築いたとしても、働く人がいなければ、お金は無価値なのだ。
貯め込んだお金は紙切れと同じ、最も無駄なものなってしまう。
3億円を持ってゴビ砂漠の真ん中の大豪邸に住んでいても、病院までタクシーを頼んだり、Uber Eatsで一蘭のラーメンを頼んだり、Amazonをポチッとしても何も起こらない。
そこには働く人がいないから。つまりお金だけでは何も解決できない。
私たち中年以降の人間には、投資やお金を稼ぐことよりも大切なことがある。
ひとつにはより良くお金を使うこと。
私もこれを実行すべく、給料日にはセブンイレブンの「絶品 生たらこおむすび」270円(通常のおにぎりの2倍の価格)を購入し、サービスや商品の先で働いてくれる人たちに感謝しつつお金を使いまくっている(しょぼくてごめんなさい)。
また人生でもっとも無駄なことは死ぬときにお金を残すことだと思う。
人生で使わないお金など何の意味もなく死に金となる。また、少しの金額で争いになるケースもあるからだ。
私が死ぬときは、遺書にこう書く。
「私の遺産で買えるだけの“絶品 生たらこおむすび”を購入し、フードバンクに配ること」と。